オフィスの退去通知を出したが、見積書に書かれている単価が相場通りなのか判断できないとお悩みではありませんか?
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「管理会社から提示された原状回復工事の見積書に、専門用語と高額な金額が並んでいる」 「クロス剥がしや床の撤去など、それぞれの工事項目の単価が適正なのかわからない」
オフィスや店舗を退去する際、多くの借主が直面するのが「原状回復費用の高騰」です。
工事業者や管理会社から提出される見積書には、見慣れない工事項目と金額が記載されています。その単価が適正かどうかを一般の借主が判断するのは困難です。結果として、相場よりもはるかに高額な費用を支払ってしまうケースが後を絶ちません。
今回は、オフィスや店舗の原状回復工事における標準的な単価表を項目別に公開します。さらに、見積書でチェックすべき平米単価のポイント、よくある失敗例、退去費用を相場以下に抑えるためのチェックリストと具体的な交渉術を詳しく解説します。
目次
1. 原状回復工事の標準的な単価表(項目別・平米単価相場)
2. オフィスと店舗(飲食店・サロン)での単価項目の違い
3. なぜ単価表の数字だけで見積もり総額が決まらないのか?
4. 見積書の単価チェックでよくある3つの失敗例
5. 単価を適正化し退去費用を安く抑えるためのチェックリスト
6. 相見積もりと単価交渉の判断基準
7. 最後にポイントを整理します
8. 無料の見積もり・削減査定ならF・Sプランニングへ
1. 原状回復工事の標準的な単価表(項目別・平米単価相場)
一般的なオフィスや店舗の原状回復工事における、主要な工事項目の平米(㎡)単価および個口あたりの相場を以下の表にまとめました。見積書がお手元にある場合は、この価格表と見比べて単価が乖離していないか確かめてみましょう。
| 工事項目 | 単位 | 単価相場(円) | 主な用途・備考 |
|---|---|---|---|
| 仮設工事・養生費 | ㎡または一式 | 500〜1,200 | 共用部(エレベーター、廊下)や床の保護費用 |
| 壁クロス(壁紙)剥がし・新規張り | ㎡ | 900〜1,500 | 既存クロスの撤去と新規クロスの施工費含む |
| タイルカーペット張り替え | ㎡ | 2,000〜4,500 | 既存の床剥がし・処分、新規カーペット施工費 |
| クッションフロア(CF)張り替え | ㎡ | 2,200〜4,000 | 給湯室、洗面所、トイレなどの耐水性床材 |
| LGS(軽量鉄骨)間仕切り壁解体 | ㎡ | 1,500〜3,000 | 会議室や応接室などの仕切り壁の解体人工 |
| 石膏ボード貼り(壁・天井下地) | ㎡ | 1,800〜3,500 | 壁や天井のクロスを貼る前の下地ボード補修 |
| 壁・天井塗装工事(EP塗装等) | ㎡ | 1,000〜2,500 | スケルトン天井や一部塗装壁の仕上げ塗り |
| 蛍光灯・LED照明器具撤去 | 台 | 1,500〜3,500 | 天井に設置された照明器具の安全な取り外し |
| エアコン・空調設備撤去 | 台 | 15,000〜50,000 | 個別パッケージエアコンや配管の撤去 |
| 産業廃棄物処理費(廃材処分) | ㎥ | 15,000〜30,000 | 解体したゴミの分別、収集運搬、処理施設費用 |
| 諸経費・現場管理費 | % | 8〜15% | 現場監督の人件費、各種申請、保険料の合計割合 |
各項目について詳しく説明します。
内装仕上げ工事(クロス・床材)の単価
壁紙(クロス)の張り替えは、既存のクロスを剥がして処分する費用と、新しく貼る費用が合算されて「㎡あたりいくら」と表記されることが一般的です。オフィス用の標準的な量産品クロスであれば、平米あたり900〜1,500円が適正範囲です。2,000円を超えるような単価設定になっている場合は、デザインクロスなどの高額な材料が指定されていないか精査することが求められます。
床のタイルカーペットについても同様に、剥がし・処分代と新規材料・施工費を含めて平米あたり2,000〜4,500円が相場です。接着剤の跡を綺麗に処理する下地補修が必要な場合、別途費用が加算されることがあります。
解体工事および産廃処分費の単価
間仕切り壁の解体は、中に使われているLGS(軽量鉄骨)や石膏ボードの厚み、防音用グラスウールの有無によって手間が変わるため、平米あたり1,500〜3,000円程度の間で変動します。解体によって発生した廃材は産業廃棄物となり、適切な分別と処分が法律で義務づけられています。処分費はトラックの台数や体積(立米数)で計算され、1㎥あたり15,000〜30,000円が目安です。
2. オフィスと店舗(飲食店・サロン)での単価項目の違い
原状回復工事は、入居していた物件の業態が「一般的なオフィス」か「飲食店や美容室などの店舗」かによって、見積書に登場する単価項目が決定的に異なります。
一般的なオフィスの場合、主な項目は「クロスの張替え」「カーペットの敷き替え」「間仕切りの撤去」などの比較的軽微な内装仕上げ工事が中心です。
一方で、厨房設備、大型ダクト、給排水の配管が床下に張り巡らされた飲食店や、シャンプー台・給湯設備を多数備えた美容室などでは、特殊な設備解体や土木工事が追加され、単価相場も上がります。
以下は、店舗や特殊な解体工事において見積書に追加されやすい、代表的な専門工事の単価項目です。
| 追加工事項目(店舗・特殊解体) | 単位 | 単価相場(円) | 主な用途・備考 |
|---|---|---|---|
| コンクリートハツリ・床解体 | ㎡ | 3,500〜7,500 | 厨房などの段差コンクリートや配管埋設部の解体人工 |
| 厨房床防水層の撤去・解体 | ㎡ | 4,000〜9,000 | 階下漏水防止のために施工された重防水床の撤去・解体 |
| 給排水配管の目潰し・プラグ処理 | 箇所 | 8,000〜15,000 | 解体撤去後の給水管・排水管の止水および閉責・プラグ処理 |
| グリストラップ撤去・特別産廃処分 | 箇所 | 35,000〜80,000 | 油泥の回収清掃、槽自体の解体撤去と産廃処分費 |
| アスベスト事前調査・レベル3建材処分 | ㎡ | 3,000〜8,000 | 石膏ボードやケイカル板等、含有建材の分別解体処分費 |
店舗退去時の原状回復で費用を抑えるためには、こうした店舗特有の項目が「余分に二重計上されていないか」「数量(平米数や箇所数)が実寸より水増しされていないか」を見極めることが欠かせません。
3. なぜ単価表の数字だけで見積もり総額が決まらないのか?
原状回復工事を依頼する際、単に「平米単価 × 面積」の掛け算だけでは最終的な見積もり総額は決まりません。工事を行う現場の個別条件によって、様々な追加費用(割増・附帯費用)が発生するためです。
特に総額に大きな影響を与える要因として、以下の4つの条件が挙げられます。
要因1:搬入・搬出経路の難易度
解体した廃材を運び出す経路が複雑な場合や、エレベーターが使えず階段手下ろしになる場合、小運搬費(横持ち費)と呼ばれる追加の人件費が発生します。トラックを横付けできない狭い路地などの立地条件も、搬出コストを押し上げる一因です。
要因2:作業時間帯の制限(夜間作業)
多くの商業施設やオフィスビルでは、他のテナントの営業活動やオフィス業務の妨げにならないよう、大きな音が出る解体作業やゴミの搬出を「夜間(20時以降)または土日祝日」に限定しています。夜間作業や休日作業になると、職人や警備員の人件費が25%〜50%程度割増され、単価そのものが高くなります。
要因3:ビル側が指定する養生の範囲
オフィスの入退去では、エレベーターの壁、床、エントランスから専有部までの移動経路すべてを保護する「養生(ようじょう)」が義務づけられます。ビル管理会社によっては、使用する養生材の厚さや貼り方に厳しいマニュアルを設けており、この仮設養生費だけで数十万円の費用が積算されることがあります。
4. 見積書の単価チェックでよくある3つの失敗例
原状回復の見積書をチェックする際、専門知識がないために見落としてしまいがちな典型的な失敗例を3つご紹介します。
失敗例1:㎡数が実際の床面積より多く算出されている
最も頻繁に見られるのが、塗装や床タイルの施工㎡数が、オフィスの実際の面積よりも広く算出されているケースです。 例えば、柱の出っ張りや什器が置いてある部分がマイナスされていなかったり、天井高が誤って計算されて壁クロスの面積が水増しされていたりします。図面の寸法と見積書の数量にズレがないかを突合しないと、不要な数量分の費用をそのまま支払うことになります。
失敗例2:「一式」表記をそのまま受け入れてしまった
見積書の項目に「解体工事一式 〇〇万円」「電気復旧工事一式 〇〇万円」とだけ書かれている場合、その金額の中にどのような作業が含まれているのか全く分かりません。 「一式」の中に、本来不要な工事や重複した項目が隠されていても見抜くことができず、交渉の余地すら奪われてしまうことになります。
失敗例3:大家さん側が負担すべき経年劣化分が含まれている
アパート等の住宅だけでなく、オフィスであっても契約内容によっては「通常損耗(長年の使用による壁紙の日焼けや家具の設置跡など)」の復旧義務が借主にない場合があります。 しかし、提出された見積書にはすべての壁紙の張替え費用が含まれており、何の説明もないまま借主負担として請求されるトラブルが目立ちます。
5. 単価を適正化し退去費用を安く抑えるためのチェックリスト
原状回復工事を少しでも安く抑え、適正価格で工事を完了させるために、見積書を受け取ったら以下のチェックリストに沿って内容を確認しましょう。
- [ ] 賃貸借契約書の「原状回復特約」を確認し、自分が復旧すべき範囲を正確に把握したか
- [ ] 見積書に「〇〇工事一式」という大雑把な表記がなく、単価と数量が明記されているか
- [ ] 壁クロスや床タイルの平米数が、実際のオフィスの壁面積・床面積と一致しているか
- [ ] 経年劣化や通常損耗(借主に過失のないキズや汚れ)の補修費が含まれていないか
- [ ] ビル指定の「B工事」と、自由に業者を選べる「C工事」の区分が明確に分かれているか
- [ ] B工事の単価表に対して、他の専門業者からの見積もり(相見積もり)を突き合わせて交渉したか
6. 相見積もりと単価交渉の判断基準
見積書の単価をチェックして「明らかに相場より高い」と感じた場合、どのように管理会社や大家さんと交渉を進めるべきでしょうか。交渉の成否を分ける判断基準と手順を解説します。
ステップ1:C工事(専有部の内装)の自社手配を打診する
まず、自由に業者を選べるC工事の範囲(壁クロス張り替え、床タイルカーペット張り替え、専有部内のクリーニング等)について、ビル指定の業者ではなく、自分が探した安い専門業者(自社直接施工の会社)に発注できないか確認します。 自社直接施工の業者であれば、中間マージンが発生しないため、指定業者の半額近い平米単価で施工できるケースが多々あります。
ステップ2:他社の見積もり(セカンドオピニオン)を提示する
B工事(防災設備やビル空調など、ビル指定の業者しか行えない範囲)であっても、単価があまりに相場から乖離している場合は交渉が可能です。 別の原状回復業者に図面と指定業者の見積書を見せ、「一般相場ならこの項目はどの程度の単価で施工可能か」という比較見積もり(セカンドオピニオン)を作成してもらいます。それを元に、「他社様の相場では平米あたり〇〇円となっておりますが、価格の再検討をお願いできないでしょうか」と具体的なデータを添えて交渉を行います。
感情的に「高すぎるから安くしてほしい」と伝えるのではなく、客観的な単価表の数値を提示することで、交渉がスムーズに進みやすくなります。
7. 最後にポイントを整理します
原状回復工事の単価表について、今回の解説の要点をまとめます。
- オフィスの標準的な単価は、壁クロスで平米あたり900〜1,500円、タイルカーペットで平米あたり2,000〜4,500円が適正な目安です。
- 見積もり総額は、単価だけでなく**「搬入出経路」「夜間作業の有無」「ビル側が指定する養生範囲」**などの現場条件で変動します。
- 費用を抑えるためには、**「一式表記の内訳を細かく出してもらうこと」「実際の面積と見積数量を突き合わせること」「自社直接施工の業者に相見積もりを取ること」**が効果的です。
退去にかかるコストを適正化するためには、提示された見積もりをそのまま鵜呑みにせず、一つひとつの項目の単価と数量を細かくチェックすることが最大の近道となります。
8. 無料の見積もり・削減査定ならF・Sプランニングへ

F・Sプランニングでは、関東圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)のオフィスや店舗の原状回復工事を専門に行っております。
当社は、グループ内のネットワークと自社直接施工の体制を活かし、中間マージンを徹底的にカットした適正価格での施工を実現しています。業界最安級の 「坪単価18,000円〜」 での施工のご相談も承っており、短工期での引き渡しも対応可能です。
現在、他社様や管理会社から提示された見積書をお持ちの方向けに、「見積書の適正診断(無料セカンドオピニオン)」 を実施しております。 「この平米単価は妥当なのか」「もっと安く抑えられる項目はないか」など、専門スタッフが丁寧に診断し、削減できるポイントを明確にご提示いたします。現地調査や見積もり作成はすべて 無料 ですので、退去費用を少しでも安く抑えたい方は、ぜひお気軽に無料査定へお問い合わせください。